悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年01月09日(木) 14時35分

工務店主射殺事件、占い師集団が長女から寄付1千万読売新聞

 東京都板橋区の工務店経営丸山寿治さん(当時70歳)射殺事件で、主犯格の渡辺義介容疑者(47)(殺人容疑で逮捕)の所属する占い師集団の会が、一昨年6月の事件当時までに、寄付金名目などで1000万円以上の現金を丸山さんの長女から受け取っていたことが、警視庁高島平署特捜本部の調べで分かった。長女は当時、占い師集団の会の代表である女性占い師(65)に心酔していたとされ、丸山さんはこの関係を改めようとしていた。同本部は、渡辺容疑者らが、長女の寄付を妨害する父親を殺害し、遺産相続した長女から、さらに金を巻き上げる計画だったとみており、女性占い師宅を捜索するなど解明を進めている。

 関係者によると、女性占い師は東京都内で占い師集団の会を主宰し、これまでに、大物女性歌手やプロスポーツ選手などとも親交があった。

 主に方位学占いで客を集め、水晶玉やツボなどを高額で売り、トラブルになることもあったという。

 同本部の調べによると、長女は事件の数年前からこの会を頻繁に訪れるようになり、女性占い師に心酔していった。

 その結果、事件直前までに、水晶玉の代金や寄付金などの名目で総額1000万円以上を支払ったため、丸山さんが腹を立て、「遺産は娘には渡さない」などと話していたという。

 長女は、家庭内のことなどを女性占い師に相談していたが、やがて、この会の幹部だった渡辺容疑者とも知り合い、渡辺容疑者は長女を通じて丸山さんの資産状況を知るようになったとみられる。

 丸山さんは自宅や工務店事務所、埼玉県内のマンションなど、総額で数億円の資産を所有していたが、事件後の昨年9月、事務所兼共同住宅の土地と建物を長女が相続した。しかし、事件後、会に寄付などの資金提供をしたことはなかったという。

 渡辺容疑者から殺害の実行グループだった吉田旭被告(47)に対しては、着手金として1000万円が渡っていたことがすでに判明しているが、同被告は調べに対し「殺人の報酬は2000万円だった」と供述しており、同本部は、渡辺容疑者が少なくともこれ以上の金額を長女から巻き上げられると考えていたとみて詳しく調べている。

(1月9日14:35)

http://www.yomiuri.co.jp/00/20030109i206.htm

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ