群馬県内の医師宅と歯科医師宅に「貴殿の行っていることは事実上犯罪であり、決して許されない」などと現金４８万円を要求する手紙が郵送されていたことが７日、分かった。手紙は確認されているだけで５６通あったが、現金を支払った医師はいないという。同県や栃木県などでは昨年１２月中旬、医師宅を中心に「秘密を握っている」と５０万円を要求する手紙が計６００通以上郵送されており、群馬県警は恐喝未遂の疑いなどで捜査を始めるとともに、関連を調べている。

　同県医師会などによると、恐喝文はいずれも４日付の東京都豊島区内の消印で、５、６の両日に届いた。栃木県内の医師宅にも届いていたという。

　文面は「貴殿に強い恨みを持った方からの依頼を受けた。貴殿を追っている間にわかったことが数多くある」などと記され、「４８万（捜査費用２８万円を含む）で話に乗る」と９日着の書留速達で送金するよう要求している。

　送金先は、郵便物などの受け取り代行業者で、依頼主は埼玉県内の３０歳の男を名乗っていたという。昨年１２月の手紙では長野県内２カ所の消印になっており、県警ではこの事件をまねた可能性もあるとみて調べている。　【山田泰蔵】


［毎日新聞１月７日］ ( 2003-01-07-11:36 )

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