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2003年01月07日(火) 19時11分

無登録農薬販売で幹部ら3人逮捕、帳簿に虚偽の記載−−JA新田郡 /群馬毎日新聞

 ◇認識の甘さ浮き彫りに
 JA新田郡(金谷嘉一郎組合長)の無登録農薬販売事件で6日、当時同農協の経済部長だった坂本俊造容疑者(58)=同町村田=ら幹部3人が農薬取締法違反などの疑いで逮捕され、捜査のメスが農協中枢部にまで及んだ。発覚を逃れるため帳簿に虚偽の記載をしていたことなども判明、農家の指導的役割に立つ同農協の認識の甘さが浮き彫りになった。
 調べでは、3人は、当時の同農協尾島支所生産資材係長(41)=既に同罪で起訴=から無登録のダニ駆除剤「プリクトラン」の仕入れに関する起案を受け、それぞれ決裁を行い、違法な販売を容認、参事や専務理事、組合長に報告書を提出していた。最終的な決裁権は坂本容疑者で、起案書には「プリクトラン」と明示してある場合もあったという。3人は、昨年9月の同農協の内部調査段階では、「売っていたことも知らなかった」としていたが、調べに対して容疑を大筋で認めているという。
 3人は、山形県警が昨年7月に販売業者を逮捕して無登録農薬販売が事件化した後も、県の立ち入り調査で販売が発覚する同8月下旬まで、販売を中止せず放置。同農協は、県の調査(同8月)や県警の家宅捜索(同9月)を受けた後、3人らを降格処分にした。
 また、仕入れや起案の際の内部書類では、無登録農薬について、商品名や「農薬」などと記載していたが、納品書や販売の帳簿では、県の立ち入り調査での発覚を逃れるため「液肥」などと農薬でないような虚偽の記載をしていた。県警は、他の無登録農薬販売業者の帳簿でも同様の記載がみられるため、卸売業者などが隠ぺい手口を教えた可能性もあるとみて調べている。
 金谷組合長は「まさか逮捕されるとは思わなかった。今後は、役職員に対する法令順守の教育指導を徹底させたい」と話した。同町内のヤマトイモ生産農家(71)は「これでまた売り上げが下がる。このままだと廃業だ」とうつむいた。【中野秀喜、山田泰蔵、森直由、杉本修作】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030107-00000001-mai-l10

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