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2002年12月30日(月) 03時01分

<ダイエット食品>中国製で865人が健康被害 厚労省が報告 毎日新聞

 7月に社会問題化した中国製ダイエット食品による健康被害で、厚生労働省に報告された被害者数は、28日までに計865人(うち死者4人)に上った。厚労省には仕事納めの27日にも被害報告が2件あり、“ダイエット食品信仰”の根強さをうかがわせた1年となった。

 厚労省のまとめでは、865人のうち、医薬品成分を含む「未承認医薬品」(43種類)を服用して健康被害を起こしたのは670人(うち死者3人)、そのほかの「健康食品」(170種類)を飲んで被害を起こしたのは195人(同1人)だった。ほとんどが錠剤で、特に「御芝堂減肥コウ嚢(おんしどうげんぴこうのう)」「セン之素コウ嚢(せんのもとこうのう)」「茶素減肥」の3製品による被害は425人と、全体の約半数を占めた。

 中国製ダイエット食品による健康被害は7月に発覚し、厚労省への被害報告は1カ月たたないうちに700件を突破。その後、数は激減したものの、報告は断続的に続いている。

 27日にも、4種類のダイエット食品を同時服用していた北九州市の30代女性が肝機能障害で入院したとの報告があったほか、タイから個人輸入したダイエット製品セットを服用していた香川県の20代女性が皮膚障害などで入院しているとの情報が寄せられた。さらに28日、横浜市から「健美快通茶」から医薬品成分であるセンナが含まれていたとの連絡があった(健康被害なし)。

 厚労省医薬局の担当者は「7月以降、報道などを通じて、ダイエット食品による健康被害問題はかなり知られたはず。やせたいあまり、成分がよく分からない製品に手を出す女性がかなりいる」と警戒している。

 この問題で医薬と食品部門の連携不足を指摘された同省医薬局は、来年度から名前を「医薬食品局」と改め、安全対策に取り組む。 【須山勉】


[毎日新聞12月30日] ( 2002-12-30-03:01 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=30mainichiF1230m085&cat=2

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