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2002年12月30日(月) 11時17分

無登録で法外金利、「090金融」県内で被害拡大琉球新報

 「090金融」と呼ばれるヤミ金融が県内で活発化し、法外な金利で現金を貸し付けるなど被害が県全域で拡大している。沖縄クレジット・サラ金被害者をなくす会によると、26日現在、約50業者を確認。被害者の年齢は20歳から70歳代と幅広く、被害は離島まで拡大しているとして危機感を募らせている。同会は「ヤミ金融に返済する必要はない」と注意を促す。一方、090金融の元関係者は「借りるからにはそれなりの覚悟をすべきだ」と話した。
 「090金融」とは、業者への連絡先が携帯電話であることから名付けられており、無登録かつ無店舗。チラシなどの広告を都市部の電柱を中心に張り出し、「気軽に利用して下さい」などとうたって電話番号を記載し、連絡すると従業員から現金が手渡される仕組み。受け渡し場所はスーパーや飲食店などで、免許証など身分を証明するものの複写を用意させ、本人確認をして契約する。上限は5万円程度と少額だが、金利が法外な高さで1年の法定限度の29・2%をはるかに上回る。
 滞納の取り立ては厳しく、脅迫まがいで精神的に追い詰める。心労で入院する人の病室に押し掛けて見舞金を奪い取ったり、債務者の女性を強制的に風俗店で働かせたりする業者もいるという。
 多重債務問題に詳しい宮里徳男司法書士は「多重債務者の増大が活動を助長している」と指摘する。多重債務者は正規業者からは相手にされず、ヤミ金融に走る傾向があるからだ。宮里司法書士は「最低でも貸金業規制法と出資法違反であり、貸し付け自体が犯罪行為だ」として返済義務がないことを強調した。
 一方、かつて090金融に関与していた男性は「生きていくにはお金が必要だが、多重債務者らが正規の業者から金を借りるのは困難。彼らの救済手段がないからわれわれに借りに来るのだ」と話す。
 この男性によると、業者はたいていが1-2人。専門のオペレーターがいるなど大掛かりな業者になれば暴力団が絡んでいることもあるという。男性は「ヤミ金融に手を出すのであれば、それなりに覚悟すべきであって、安易に借りようと思うならやめたほうがいい」と話した。

 090金融 多重債務で正規の業者から相手にされない人たちを狙ったヤミ金融業の一種。チラシやビラなどの広告に「090」から始まる携帯電話の番号を連絡先として記載している。無店舗営業のために実態把握が困難。貸付金は5万円前後と少額だが、法定金利をはるかに超え、年利1000%台も珍しくない。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021230-00000010-ryu-oki

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