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2002年12月28日(土) 03時21分

<窃盗>新手口「サムターン回し」の被害急増 全国で150件毎日新聞

 玄関ドアにドリルで穴を開け、針金を差し込んで内側から鍵を開ける「サムターン回し」という窃盗被害が、今年10、11月に全国で約150件も集中していることが、警察庁の調べで分かった。細長い工具を使う「ピッキング」や「カム送り」対策のドアも役に立たない新手の手口だ。被害の大半が首都圏だが、関西にも波及。「全国防犯協会連合会」(全防連)は警察庁と連携し、東大阪市内の鍵メーカーの対策器具を全防連推薦第1号に指定し、注意を呼び掛けている。

 サムターンは、ドアの内側の鍵のつまみ。手動ドリルで金属製ドアのノブの横に穴を開けるなどした後、針金を約90度に曲げて先端を細工した道具を差し込み、サムターンに引っ掛けて回す。最も巧妙なのは、ドアとドア枠との数ミリのすき間から針金を差し込み、約5秒で開錠する手口。大阪府警捜査3課は「ドアに穴が開いていないため鍵を掛け忘れたと思いがち。潜在的被害はもっと多いはず」とみている。

 大阪府内では、9月まではゼロだったが、10月に1件、11月に16件と急増。このうち大阪市内の会社員(34)は11月20〜23日の留守中に、自宅マンションのドアノブの横に直径1センチの穴が開けられ、現金65万円や貴金属など計172万円相当の被害に遭った。兵庫県でも10月2日未明、尼崎市内の喫茶店で現金約10万円が盗まれた。一方、被害が先行した東京都内では夏から100件以上に達し、警視庁は10月、サムターン回しの道具を持つ中国人の男を窃盗容疑で逮捕した。

 このため、全防連は「家研販売」(吉村富雄社長、東大阪市)製のサムターン部分に円形キャップをかぶせた商品「インナー錠」を推薦品に指定した。全防連広報室は「次々と新しい手口が出るが、各家庭でも自衛してほしい」と話している。 【村瀬達男】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021228-00000167-mai-soci

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