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2002年12月28日(土) 15時19分

福島・岩代町民9600人分のデータテープ盗難読売新聞

 福島県岩代町が住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に搭載した全町民約9600人分の個人情報の基ともなるデータを収めたマイクロテープが盗まれていたことが28日、わかった。同町の委託を受け、情報の更新・管理を行っている同県郡山市のコンピューター関連会社「エフコム」の社有車が車上荒らしに遭い、盗まれたもので、福島署が窃盗事件として捜査している。元データとはいえ、住基ネットに関連する個人情報が記録媒体ごと盗まれたケースは珍しく、全国の自治体の情報管理のあり方に影響を与えそうだ。

 同町によると、マイクロテープは3本で、いずれも8ミリビデオのテープ大。記録されていたのは、町民の住民票番号、氏名、性別、住所、生年月日、移転の履歴、年金番号、住民税番号など。紛失などに備えた保存用として約5年前から作成されているが、住基ネットには、この情報の一部などが搭載されている。ただ、専用サーバーを使わなければ読みとれない仕組みとなっており、解読は難しいという。

 同社社員が26日、同町役場で最新のものに更新したデータのバックアップ(保存用データ)をマイクロテープに取り、縦12センチ、横50センチ、奥行き12センチほどの細長いジュラルミンケースに入れて車で運搬。途中、福島市内の同社支社に立ち寄るため、駐車場に車を止めて数分間離れたところ、窓ガラスが割られ、中から同町分のケースだけがなくなっていた。車内には他の自治体の情報を収めたケースなどもあったが、無事だった。車のカギはかかっていたという。

 同町の大内正男町長は、「業者を信頼していたのに残念だ。住民の不安を取り除く対応を検討している」と話している。

 ◆住民基本台帳ネットワーク(住基ネット) 市区町村が管理している住民基本台帳を全国共通のコンピューターネットワークで結ぶシステム。住民に11けたの個人番号を付け、住所、名前、性別、生年月日の4情報をオンラインで管理し、国や自治体に提供する。複数の自治体にまたがる行政事務の効率化が図れる。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021228-00000304-yom-soci

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