悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年12月28日(土) 14時17分

全町民のデータ盗難 業務委託会社の車から 福島・岩代河北新報

 福島県岩代町の全町民約9600人分の個人情報が納められたコンピューターのバックアップ用テープが、業務を受託しているコンピューター関連会社の社有車内から盗まれていたことが、28日までに分かった。データには、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に搭載する住所や氏名などの情報が含まれており、被害届を受けた福島署は窃盗事件として捜査を始めた。



 同町は「データは暗号化されており、容易に解読できない」と説明。県も「ネットワークに侵入して情報が盗まれた訳ではなく、住基ネットの信頼性が失われることはない」と話している。



 福島署や町によると、26日午後6時すぎ、福島市中町の駐車場で、コンピューター関連会社「エフコム」(郡山市)の社有車の窓ガラスが割られ、後部座席にあったジュラルミンケース1個が盗まれた。車に鍵はかかっていたが、社員が離れていたわずかの間に盗まれたとみられる。ジュラルミンケースは外から見えるように置かれていた。

 盗まれた個人情報は、住基ネットに搭載する氏名、性別、住所、生年月日の基本4情報に加え、これらの変更情報と、町が独自に住民に割り振っている住民票番号の計6情報。ジュラルミンケースには、個人情報データが暗号化されて納められたデジタルオーディオテープ(DAT)計3本が入っていた。



 町は、役場内のコンピューターから住基ネット関連のデータ分をバックアップするため、業務をエフコムに委託。同社が毎月1回、データをバックアップして会社側で保管しているという。

 同町によると、ジュラルミンケースには2種類の鍵かけられているほか、データの読み込みは同町にあるコンピューターでしかできないよう、セキュリティが施されているという。



 大内正男町長は「想定していなかったこと。町民の情報が全部流出したことは大きな問題だ。(犯人に)何か要求されるなど、住民に不利益が及ぶ恐れもあり、大変困惑している」と話し、年末年始休暇を返上して緊急対応策を取ることにした。

 岩代町は、福島市の南約25キロに位置する農村地帯。

[河北新報 2002年12月28日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021228-00000012-khk-toh

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ