鈴木俊一環境相は２５日、不法投棄をした悪質業者の許可取り消しを迅速化するため、廃棄物処理法を改正する方針を明らかにした。千葉県市原市の産業廃棄物不法投棄現場を視察した際に述べた。

　現行法は、重大な違反などがあった場合に、都道府県知事などが業者の許可取り消しができるとしている。業者の聴聞が必要で、取り消しまでに１ヶ月以上かかるケースが多い。改正では、許可を取り消さなければならないと明記し、不法投棄が発覚した場合、都道府県などがただちに取り消しができるようにする。

　また、鈴木環境相は、産業廃棄物の運搬車両にステッカーの表示と、どこに何を運ぶかを明記した処理票を携帯することを義務付ける方針も明らかにした。許可のいらない「自社処分」と称して、不法投棄をするケースを防止するのが狙いだ。

　改正案は来年の通常国会に提案する予定。　【足立旬子】


［毎日新聞１２月２６日］ ( 2002-12-26-00:37 )

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