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2002年12月25日(水) 06時50分

<闇金融>「押し貸し」多発 多重債務者に振り込み、利息請求毎日新聞

 多重債務者らの銀行口座に、頼みもしないのに現金を振り込み、利息などを請求する「押し貸し」の被害が今秋以降、多発していることが、貸金業界団体などの調べで分かった。警視庁生活経済課は、取り締まり強化で危機感を持った「闇金融業者」が、多重債務者リストに掲載された人に無差別に振り込み、利息を取り立てて駆け込み的にもうけようとしているとみている。同課などは貸金業規制法で処罰対象となっている書面不交付などにあたる可能性が高いとみて、情報収集を始めた。

 「全国貸金業協会連合会」(小倉利夫会長)が11月5日から1カ月間行った一斉電話相談では、「10月31日に突然、1万2000円振り込まれ、問い合わせたところ、利息を含め1万8000円請求された」(北海道の女性)ケースなど、多数の相談が寄せられた。

 また、弁護士らで組織する「全国ヤミ金融対策会議」(代表幹事・宇都宮健児弁護士)には9月ごろから押し貸しの相談が増え始めた。

 北陸地方の男性小学校教諭は東京都内で暮らしている息子の債務を整理した直後、約1カ月の間に、息子の銀行口座に20数業者から数万円ずつ、勝手に振り込まれた。そのうえ、勤務先の学校に催促電話がかかってきたという。

 押し貸しについて、金融庁金融会社室の担当者は「無断振り込み後に書面を郵送しても契約成立に基づく書面交付義務を果たしたとは言えない」と同法に違反すると指摘する。警視庁は「仮に高金利違反や書面不交付違反がなくても、勝手に振り込んで取り立てる行為は、同法で禁じる『困惑させる行為』にあたる」とみている。

 闇金問題に詳しい溝呂木(みぞろぎ)雄浩弁護士は「マスコミ報道などで『長くはやれない』と感じた闇金業者が、短期間でとことん利益を上げようとしている」と分析。「利息を請求する文言をテープに取って弁護士に相談してほしい。契約もしてない振込金に利息が発生するわけがなく、利息請求されればその時点で恐喝未遂にあたる」と話している。 【竹中拓実】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021225-00000167-mai-soci

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