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2002年12月24日(火) 06時04分

弁護士会とは争えません…同業20人、代理人依頼断る読売新聞

 奈良弁護士会所属の弁護士による詐欺事件で、「被害者の会」が「弁護士会にも管理責任がある」として損害賠償を求めて提訴する準備を始めたところ、代理人を依頼した弁護士約20人全員から「弁護士会を訴えるなんてできない」などと拒否されていることが23日、わかった。被害者の会の一部は年明けにも、弁護士不在のまま本人訴訟に踏み切り、大阪司法書士会の有志10人が全面協力する予定だが、被害者らは「弁護士にだまされたうえ、助けてくれる弁護士もいない」と不信感を募らせている。

 事件は、元弁護士河辺幸雄被告(53)=詐欺罪などで公判中=が民事裁判の依頼者から供託金をだまし取ったとして、3月に逮捕された。被害は24人計約2億円。冒頭陳述によると、昨年5月ごろ、河辺被告の顧客とのトラブルが表面化。弁護士会長(当時)が懲戒処分相当として綱紀委員会に調査を命じたが、結局、処分を見送った。

 被害者の会は「弁護士会が問題を放置し被害拡大を助長したのは明らか」として、大阪、京都の弁護士約20人に依頼したが、全員が断ったという。大阪弁護士会所属のある弁護士は「奈良弁護士会を相手にすれば、所属弁護士会で疎外されるかもしれない」と明かす。

 奈良弁護士会の本多久美子会長は「弁護士会が弁護士の業務を完全に把握するのは無理。賠償責任は法的にも道義的にも全くない」と話している。

 弁護士で作家の中嶋博行さんの話「弁護士にとって弁護士会は絶対的な存在。弁護士会を相手に戦わないのは、まさに仲間内でかばい合う閉鎖的なムラ意識のあらわれだ」(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021224-00000501-yom-soci

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