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2002年12月24日(火) 23時30分
＜恐喝容疑＞架空スキャンダル送りつけ、企業役員から現金（毎日新聞）山口県警は２４日、福岡市東区香椎浜４、インターネットサービス業、阿部英士容疑者（４６）を恐喝容疑で逮捕した。全国の企業役員９００人に浮気の証拠を握ったかのような手紙を送り付け、うち２６人が計１５５０万円を振り込んでいた。警視庁と山口、広島、福岡の各県警が情報を得て捜査を始めたが、被害届けは１件もなかったという。山口県警によると、送り先は食品や建設、電力など各種業界の専務、常務、監査役ら。興信録から無作為に選び、９〜１２月に送った。「不適切な密会を重ねている証拠を入手した。指定口座に７０万円を振り込め。さもなければ地位も名誉も悲惨な状況に陥る」などの内容で、「当方は盗撮、盗聴のプロ集団」と名乗っていた。 受け取ったが心当たりのない人たちが各県警に通報し、合同捜査を開始。しかし被害届けがないため、７０万円を要求された横浜市の会社役員への恐喝未遂容疑で振り込み先に指定された口座を監視。１３日に山口県小郡町の銀行支店から１５０万円の引き出しを確認し、現金引き出し役の女性（２３）と一緒にいた阿部容疑者を恐喝未遂容疑で逮捕した。 その後の調べで、１３都道府県の２６人が１人当たり５０〜７０万円を三つの口座に振り込んでいることが判明。７０万円を振り込んだ広島市の会社役員（６０）から恐喝の被害届けを出してもらい、未遂容疑は処分保留のまま恐喝容疑で再逮捕した。 阿部容疑者は「株取引の失敗の穴埋めや遊興費、借金返済などに充てた」と供述し、容疑を認めているという。 【佐藤丈一】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021225-00000117-mai-soci |