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2002年12月23日(月) 10時10分

<不老館取引事件>「市長室に数百万円持参」 逮捕の社長供述 毎日新聞

 和歌山市が旅田卓宗・前市長時代に事業着手して建設中の文化施設「夢舞台万葉不老館(仮称)」用地を巡る不明朗取引事件で、市に用地を転売した「吉永建設」社長、木下吉隆容疑者(39)=詐欺容疑で逮捕=が和歌山県警捜査2課の調べに対し、「旅田市長(当時)と価格交渉した際、(面談場所の)市長室に現金数百万円を持参し、置いて帰った」と供述していることが22日、分かった。旅田前市長は、吉永建設側からの利益提供について「一切ない。でっち上げだ」と完全否定している。

 木下容疑者はこの土地取引で約1億1000万円の利ざやを得たことが既に判明しており、捜査2課は、供述の信用性や金の趣旨などについて慎重に捜査を進めている。

 調べなどによると、木下容疑者は00年6月21日、面談の仲介役で知人の同市議(55)と一緒に、市役所市長室で旅田市長(当時)と会い、用地(約3200平方メートル)の売買額などについて交渉。約4億9000万円で市に売却することで合意した。調べに対し、木下容疑者は「その席に数百万円を持参し、(面談後に)置いて帰った」などと、利益提供を疑わせる供述を始めたという。

 木下容疑者は旅田前市長と交渉する前日の20日、用地を前所有者の市内のレジャー関連会社から約3億8000万円で取得。交渉翌日の22日、旅田前市長が市の幹部を集めて開いた臨時の政策調整会議で買収方針が決まった。木下容疑者は3日間で1億1000万円の利ざやを得ることになった。

 この土地取引を巡り、県警は今年11月3日、購入時に県への届け出をしていなかったとして、木下容疑者を国土利用計画法違反容疑で逮捕(起訴)。さらに前所有者らと共謀して売買額を安く偽って根抵当権を抹消させた詐欺容疑などで計3回逮捕している。

 旅田前市長は毎日新聞の取材に対し、3人で面談した事実は認めたうえで「(木下容疑者の供述について)全く知らないこと。名誉棄損で訴えたいほどだ」などと語り、同席した市議も「(現金の授受などは)絶対にない」と否定している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021223-00000128-mai-soci

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