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2002年12月19日(木) 15時20分

<八葉詐欺事件>元名誉会長ら多額の借金 返済に資金流用か毎日新聞

 八葉グループの巨額詐欺商法事件で、同グループ元名誉会長の田所収被告(68)=組織犯罪処罰法違反で既に起訴=ら複数の幹部が、「八葉商法」の開始前に数千万円の借金を抱えていたことが、警視庁生活経済課と愛媛、沖縄両県警の合同捜査本部の調べなどで分かった。合同捜査本部は会員から集めた投資金の一部を借金返済など私的に流用したとみて、使途不明金の流れなど、さらに調べを進める。

 調べや関係者の話によると、田所被告は八葉商法を始める前の97年ごろから、マルチ商法会社「エス・ティー商会」(東京都新宿区)と浄水器販売会社「イーハトヴジャパン」(同)を実質経営していた。しかし、商品の販路が拡大しなかったことなどから数千万円の借金を背負ったという。

 ナンバー2の秋守敏博被告(56)=同=も美容機器販売会社を経営していたが数千万円の借金を抱えたまま、田所被告にスカウトされて01年4月にグループ中核企業「全国八葉物流」の社長に就任した。秋守被告は「借金を埋めてくれるとの約束があった」と供述している。

 また、起訴された幹部の大多数が個人的に消費者金融などに借金があったが、一部返済を終えているという。元幹部の一人は「田所被告らが集めた金で借金を返していると聞いた」と証言している。

 田所被告らは同社役員としての給与のほか、自らも下部会員を抱える幹部会員として配当やマージンの収入もあった。グループが集めた約1549億円のうち、約19億円が使途不明金となっており、捜査本部は一部は幹部が個人的な借金返済にあてたとみている。

 また、同グループは昨年3月以降、会員獲得のために複数のグループ企業や全国に14の地域法人を設立。捜査本部は地域法人の幹部ら約50人を、破たんが近いことを知りつつ投資を募ったとして、年明けにも詐欺容疑で書類送検する方針。 【竹中拓実】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021219-00001074-mai-soci

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