福岡県八女市議会（定数２０）は１８日の最終本会議で、来春の市議選で市が導入を目指した電子投票条例案を全会一致で否決した。採決に先立ち、条例案を審議した井手一夫・総務文教委員長は従来より１３００万円の費用がかかることを理由に「市の財政状況はひっ迫している」と委員会で否決した経緯を説明した。

　計画では、市は市議選で１０カ所の投票所に計５５台のコンピューター端末機を設置し、有権者は画面に表示された候補者名に触れて投票。投票終了後、コンピューターが候補者別に得票を集計することになっていた。

　市は、電子投票導入のメリットに（１）開票時間を大幅に短縮できる（２）高齢者や障害者も自身で投票できる——などを挙げていた。　【福岡静哉】


［毎日新聞１２月１８日］ ( 2002-12-18-11:28 )

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