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2002年12月18日(水) 07時15分

[セキュリティ]トレンドマイクロ、2002年ウイルス感染被害の年間レポートを発表BCN

 トレンドマイクロ <4704> (スティーブ・チャン社長)は12月17日、2002年度における国内ウイルス感染被害の年間レポート(2002年1月1−12月15日までの速報)を発表した。ウイルス被害報告の総件数は、過去最高の5万615件となり、昨年の2万5644件と比べて約2倍という結果だった。

 ウイルスの種類別でみると、「WORM_KLEZ(クレズ)」の被害件数が1位で亜種も含め1万6683件にのぼった。「クレズ」は、今年4月から8か月間連続で被害件数が1位だったという。「クレズ」に続いて被害件数が高かったのは、「WORM_BADTRANS.B(バッドトランス.B)」で7231件。3位は、今年9月に発見された「WORM_BUGBEAR.A(バグベアー)」で、1790件の被害件数に達した。

 同社によると、02年はワーム型ウイルスが本格的に主流となり、活動が多様化したワームが長期間流行した1年だったという。「クレズ」や「バグベアー」などは、ダイレクトアクション活動や共有ドライブへのワーム活動、差出人詐称、ウイルス対策ソフトの強制終了など、ワームの活動が多様化することによって、発見後しばらく経過してから感染が増大。感染被害が減らない状況だった。ほかのウイルスでも、不正アクセスの準備をするワームが流行したことや、ウェブ経由のウイルスの流行、亜種が続出したことなどが目立った。

 今後の傾向については、セキュリティホールを悪用することに加え、件名や本文を工夫するなどで人の心理をついた「ソーシャルエンジニアリング的手法」のウイルスが増加するとみている。

 トレンドラボ・ジャパン・アンチ・ウイルスセンターの岡本勝之主任は、「年末年始は、少なくても昨年並みの被害件数とみている。この時期は、メールの流用が多く、とくにグリーティングカードなどのインストール時には、ウイルスが添付されている危険性もあるため、気をつけなければならない」と指摘した。また来年については、「今年以上に被害件数が増加するのではないか」と分析した。

トレンドマイクロ

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http://www.computernews.com/ (BCN)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021218-00000012-bcn-sci

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