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2002年12月18日(水) 12時13分
オンライン名誉毀損訴訟、米豪で正反対の判断（ZDNet）オーストラリアの最高裁は先日、「オンラインパブリッシャーを相手取った名誉毀損訴訟はそのコンテンツが表示される国ならどこででも起こせる」との判断を示したが、米連邦控訴裁はこのほど、これとは反対の判断を示した。米第4巡回区連邦控訴裁は12月13日、コネティカット州の新聞社2社に対する名誉毀損訴訟は、バージニア州の裁判所では起こすことができないと言い渡した。この訴訟は、バージニア州の刑務所長がコネティカット州のHartford Courant紙とNew Haven Advocate紙を相手取り、両社のWebサイトに中傷的な記事を掲載されたとして訴えていたもの。 第4巡回区連邦控訴裁の決定では、新聞社側が「バージニア州の刑務所の状況に関する特定の記事を含むWebサイトのコンテンツを、バージニア州のオーディエンス向けを意図して掲載したのかどうか」が主な争点となり、これについて「ノー」の判断を下している。決定によると、両新聞社のWebサイトはバージニア州向けではなく、コネティカットの住民にとって役に立つような天気予報や州の政策、地元の案内広告などを掲載。「新聞社側はインターネット上に、明らかにバージニアの読者向けを意図したような素材は掲載しなかった」と結論付けた。（ZDNet） |