ジー・オーグループのＣＭ流したテレビ２社提訴（産経新聞）

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2002年12月12日(木) 21時27分

　ジー・オーグループの巨額詐欺事件で、「出資をしたのはテレビＣＭを見て信用したため」として、東京など１１道都県の被害者２２人が１２日、ＣＭを放送した日本テレビ（東京）とテレビ朝日（同）に計約７０００万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

　被害弁護団によると、詐欺商法をめぐりテレビＣＭを流した放送局の責任を問う訴訟は初めて。

　訴状によると、日本テレビは１９９８年１０月から２年間、テレビ朝日は９９年８、９月と２０００年１０月から昨年５月まで、元会長、大神源太被告（４０）＝詐欺罪などで起訴＝や米国の有名俳優が出演し、グループ企業が販売する「ユニバＧ」という茶葉を宣伝するＣＭを放送。

　被害者側は「ＣＭはジー・オーグループへの信頼を高めさせるのが目的だったのに、テレビ局側は不十分な審査で漫然と放送を続け、被害の発生、拡大に重要な役割を果たした」と主張しており、放送期間中に受けた被害の半額を賠償するよう求めている。

■日本テレビの大泉克郎広報部長の話　提訴され驚いている。ジー・コスモス社などによる詐欺被害があったとしてもＣＭと関連付けるのは筋違い。別会社の健康茶の広告であり問題はない。広告主の信用性についても調査し、問題はなかった。