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2002年12月11日(水) 00時01分

「鹿児島黒豚」実は偽装 農水省、南日本ハムなどに指示朝日新聞

 「鹿児島県産黒豚」と表示した加工食品の原材料に、他県や米国産の黒豚、デンマーク産などの白豚を使っていたとして、農水省は10日、日本農林規格(JAS)法違反で、製造した「南日本ハム」(宮崎県日向市)と販売した鹿児島市の百貨店「山形屋」などに原因究明や表示制度の順守を指示した、と発表した。南日本ハムは日本ハムの子会社。同社は再発防止策を来年1月に農水省へ提出後、社長を含めた関係者を処分するという。

 南日本ハムなどによると、偽装表示が見つかったのは、山形屋がオリジナルブランドとして販売した焼き豚、ベーコン、ハムなど10品目。さらに、鹿児島市の食品卸会社「南海食品」を通じて販売したレトルトパック入り豚汁と炭火焼き豚肉の2品目。

 いずれも商品の包装に「鹿児島純粋黒豚」などと強調。山形屋の10品目は熊本、宮崎両県産の黒豚の肉を混ぜ、豚汁は米国産黒豚だけを使い、炭火焼きはデンマーク産やカナダ産の白豚を混入していた。これら商品は山形屋で年間2億円、南海食品で年間約600万円の売り上げがあったという。

 九州農政局などが9月下旬に南日本ハムに立ち入り検査をして判明。同社は9月27日に製造を中止。鹿児島、宮崎両県に流通していた商品の回収は終わったが、量などは把握中という。

 豚汁と炭火焼きは、97〜98年の製造開始の際に、十分な量の鹿児島産黒豚を調達することができず、担当課長の判断で表示を偽ったとした。山形屋の10品目については、90年の製造開始時から、鹿児島市の養豚業者から購入した肉の中に熊本、宮崎両県産が含んでいることに気づかなかったと説明した。

     ◇

 南日本ハムの親会社である日本ハムは10日、「お客様の誤解を招く表示があったことについて、深く反省し、おわび申し上げます」とするコメントを発表した。南日本ハムの株を100%持ち、役員9人中5人が出向者だという。

 日本ハムによると、8月末ごろ南日本ハムから報告があり、9月中に問題の表示を改めたという。その時点で公表しなかった理由は「農水省の法的判断を待つためだった」と説明している。(20:59)

http://www.asahi.com/national/update/1210/037.html

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