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2002年12月07日(土) 19時11分

狭山署警官・個人情報漏えい事件 「権限乱用し悪質」−−さいたま地裁判決 /埼玉毎日新聞

 「地道な捜査活動をしている警察官の努力が水泡に帰した」。携帯電話の個人情報漏えいに絡む汚職事件で、さいたま地裁は6日、捜査事項照会を悪用した元狭山署地域1課係長、植木泰則被告(49)の行為を厳しい表現で批判した。実刑判決について、コメントを求められた県警幹部は「ありえないことが起きた」と改めて表情を曇らせた。保釈されていた植木被告は懲役1年6月の判決言い渡し直後に再び拘束され、収監された。
 犯罪捜査のため許されている電話番号の照会内容を漏らし、現金を受け取っていた事件は、捜査関係者に衝撃を与え、士気を揺るがせた。ある県警幹部は「実刑にならなければだめだ。県民の納得するようにやる」と話し、徹底捜査の決意を明かした。
 県警は8月、植木被告を受託収賄容疑で再逮捕し、2回追送検した。起訴された情報漏えいは電話番号の件数で69件分、わいろは計138万円に上った。公判では、さいたま地検も「捜査権限を乱用したショッキングな事案」などと強調した。
 金山薫裁判官は判決の理由で「職務上習得した知識を悪用しており巧妙、悪質」と批判した。
 県警刑事総務課は再発防止策として、慣例で各署の副署長が管理してきた捜査事項照会書の管理責任者を、来年1月にも通達で明文化するほか、照会があるごとに各課長が使用件数や理由を詳細に報告するように指導している。【高島博之】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021207-00000004-mai-l11

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