悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年12月06日(金) 03時31分

<利益供与事件>近藤容疑者、財団顧問名乗り集金画策 毎日新聞

 日本信販(東京都文京区)の利益供与事件で、逮捕された総会屋、近藤喜久夫容疑者(60)が、愛知和男元衆院議員(65)が理事長を務める財団法人「日米地域間交流推進協会」(東京都中央区)の顧問を名乗っていたことが、関係者の話で分かった。日本信販からも拠出金として数十万円を同財団に出させていたという。警視庁捜査4課は、近藤容疑者が財団の知名度を資金集めに利用していたとみている。

 同協会は日米の青少年交流促進を目的に86年に設立され、当時は故・二階堂進元自民党副総裁が会長を務めていた。現在の理事には日本経団連会長の奥田碩・トヨタ自動車会長や土屋義彦・埼玉県知事など政財界の著名人が名を連ねている。

 関係者によると、近藤容疑者は97年4月ごろ、知人だった財団事務局職員に「財団の顧問として企業からカネを集めてやる」と持ちかけ、顧問の肩書の入った名刺を作成した。

 財団の関連行事として同年夏に開かれた日本の古典芸能団体のハワイ公演の際、日本信販から数十万円を拠出させたこともあり、近藤容疑者は「半分を経費に使っても半分は財団の金にすればいい」と財団関係者に説明していたという。近藤容疑者は他の企業からの資金集めも提案したが、財団の職員側が止めた。

 総会屋としての経歴を知る同職員が顧問の肩書の使用中止を求めたが、近藤容疑者が今年春に周囲に配った名刺には顧問の肩書が刷り込まれていた。

 愛知元衆院議員は毎日新聞の取材に対し「近藤容疑者とは面識もなく、総会屋とは知らなかった。顧問を名乗っていたとは初耳だ」と話し、日本信販広報部は「(金の拠出については)確認できない」としている。 【千代崎聖史、立山清也】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021206-00000134-mai-soci

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ