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2002年12月05日(木) 00時16分

46億円債務弁済逃れで弁護士ら2人を逮捕…東京地検読売新聞

 会社の資産を実際より極端に少なく見せかけて約46億円の債務の弁済を免れたとして、東京地検特捜部は4日、不動産会社「北村東信」(東京都港区)の元社長・北村和子(73)(同区)、同社の顧問弁護士・玉井真之助(56)(世田谷区)両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、2人の自宅や弁護士事務所などを捜索した。

 調べによると、2人は共謀して、北村東信など2社が抱えていた計46億円余りの債務逃れを計画。玉井容疑者は昨年6月から9月にかけ、金融機関から融資の取り立てを委託された債権回収会社「レンド・リース・ジャパン債権回収」(港区)など2社の担当者と交渉した際、2社が当時、計7億円以上の資産を残していたにもかかわらず、計約2500万円しかないとうそをついた。さらに、現金残高を圧縮した偽の決算報告書を示し、2社合わせて400万円の返済で済ませ、債務のほぼ全額の支払いを免れていた。

 玉井容疑者はこうした交渉の報酬として、計1億2600万円を北村東信など2社から得ていた。玉井容疑者は1975年に弁護士登録し、第一東京弁護士会に所属している。

 信用調査会社によると、北村東信は63年に設立。75年に群馬県内にゴルフ場をオープンさせたが、バブル崩壊による地価下落で債務超過に陥った。昨年8月、債権者から破産を申し立てられ、翌9月に東京地裁で破産宣告を受けている。

 債権回収会社は「サービサー」と呼ばれ、金融機関やノンバンクから委託を受けるなどして、業務を行っている。債権回収業務は弁護士にしか認められていなかったが、99年2月に「債権管理回収業に関する特別措置法」が施行され、民間業者にも解禁された。<1>5億円以上の資本金<2>暴力団の関与がない<3>取締役に弁護士を1人以上置く——などの要件を満たしていれば、法務省から営業を許可され、現在、全国に72社ある。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021204-00000314-yom-soci

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