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2002年12月05日(木) 22時34分
有毒部位を除去せずフグ出荷（読売新聞）北海道は５日、北海道乙部町の水産加工業者が今年１０月から、有毒部位を残したままのフグを青森市の水産会社に出荷していたと発表した。出荷量は計３７６・５キロで、青森市内の水産会社を通じて同市内や石川、秋田両県内の小売店で販売されていた。これまでのところ健康被害は報告されていないが、業者は無届け営業で、北海道は同日、商品の回収を命じた。 北海道によると、この業者は１０月２５日から今月４日まで、フグを加工し、内臓と皮を除去した「みがきフグ」の形で青森市内の水産会社に販売した。 しかし背びれや尾びれなど有毒部位が除去されておらず、流通先の青森市内の小売店に並んでいるのを３日、保健所の職員が発見した。青森県が調べたところ、同市内の小売店４件で未販売分計１０キロが確認されたほか、石川、秋田両県への流通が判明したという。 北海道は流通したフグは「ショウサイフグ」「クサフグ」「マフグ」のいずれかとみている。いずれも有毒部位を摂取すると口がしびれたり、呼吸困難に陥ったりし、摂取量が１０—１００グラムになると死亡する恐れもあるという。 (12月5日22:34) |