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2002年12月05日(木) 14時37分

全農福岡が八女茶偽装 宮崎産など混入 エフコープ指摘で調査 発覚後も虚偽報告西日本新聞

 福岡市のエフコープ生協と全国農業協同組合連合会(全農)福岡県本部は五日、同市内で記者会見し、同生協が全農県本部に製造を委託している八女茶三商品について「使用する一番茶と二番茶の比率が違っていたり、表記と異なる生産地の茶を一部使っていた」と発表した。全農県本部は、この事実を今年三月の時点で確認していたが、生協側の調査依頼に対して一時「仕様書通り製造している」と虚偽の報告を行っていた。

 問題のお茶は「煎(せん)茶八女一番摘み」「煎茶八女ほしの」「煎茶八女茶」の三商品。同生協は今年九月、取引先から「商品に使われている茶葉の比率が違うのではないか」との情報が寄せられたことから、全農県本部に調査を依頼。この結果、一九九九年度から今年三月中旬まで製造した三商品について仕様書には八女茶の最高ブランドとして知られる星野村産100%と表示していたが、実際には星野産以外に、熊本産や宮崎産の茶葉が一部に使われていたことが判明した。「煎茶八女ほしの」と「煎茶八女茶」の二商品は、一番茶と二番茶を一定比率で混ぜて商品化しているが、今年三月下旬から同十一月の商品は二番茶だけを使用していた。

 全農県本部は今年十一月一日、最終調査として「仕様書通り」と同生協に報告したが、一週間後に県副本部長が「最終報告は事実と異なっていた」と陳謝。今年三月時点で産地偽装などを確認していたにもかかわらず、十一月まで事実を伏せていた理由について「当時の県本部長が、新茶が出る時期に公表すれば、八女茶ブランドに傷がつくと判断した」と説明。偽装などが起こった原因について「管理、監督に怠りがあった」とした。

 三商品は現在、正規の仕様通り製造し、販売されているが、同生協は日本農林規格(JAS)法の加工食品品質表示基準などに抵触する可能性もあるため、引き続き調査をするよう全農県本部に求める。

     ◇

信頼裏切り深くおわび

 ▽林藤記蔵・全農福岡県本部長 信頼を裏切る行為で、組合員、消費者などに大変な迷惑をかけた。深くおわびしたい。

     ◇

責任どう求めるか協議

 ▽土井泰介・エフコープ生協常務理事 県産品の消費拡大を図ろうと全農福岡県本部と連携してただけに残念。責任をどう求めるか、協議したい。同時に販売責任者として組合員におわびしたい。

     ◇

 ▼全国農業協同組合連合会福岡県本部 福岡県農業協同組合連合会と全国組織の全国農業協同組合連合会が合併して昨年4月に発足。農協組合員が生産した野菜やコメ、果汁、畜産物など販売する販売事業と、肥料や農機具などを購入する購買事業が柱。2001年度の総取扱高は約1716億円。愛称はJA全農ふくれん。本部は福岡市中央区天神4丁目。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021205-00000074-nnp-kyu

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