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2002年12月03日(火) 03時20分

<公共工事>8割が予定価格の95%以上で落札 NPOが調査毎日新聞

 国土交通省関東地方整備局が公表している01年度に同局が行った1億円以上の公共工事の入札で、約8割の工事が予定価格の95%以上で落札されていることが、NPO法人「情報公開市民センター」(東京都新宿区)の調査で分かった。同省は「精緻(せいち)に予定価格を計算した結果」と説明するが、同センターは広範に談合や情報の漏えいが行われている可能性があると指摘している。 【宮川裕章】

 予定価格は、発注官庁が見積もった上限価格で、それを上回った業者は失格する。予定価格以下で、参加業者中、最も低価格で入札した業者が落札する。

 同センターは、国交省が公開した01年度の入札結果を集計し、関東地方整備局で入札が行われた2627件のうち、予定価格1億円以上の道路や河川工事など計812件について調べた。

 その結果、落札金額を予定価格で割った落札率が▽100%6件(0.7%)▽99%台134件(16.5%)▽98%台166件(20.4%)——と98%以上で306件(37.7%)。95%以上では630件(77.6%)に上った。

 また全参加業者が予定価格を上回るなどして再入札となった310件のうち、1回目の入札で2位以下の業者が2回目以降に逆転落札したケースはわずか2件。残る308件は、1回目で予定価格に最も近かった業者が最低額で入札した。

 こうした事実について同センターの鈴木祥宣調査役は、「多くの入札で談合による落札が行われていることを推測させるデータだ」と分析する。また、談合問題に詳しい三重県弁護士会の松葉謙三弁護士は「公正な入札では落札率は70〜80%になる。90%以上は談合の可能性が高く、98%以上の場合、業者が予定価格の情報を入手したと考えられる」と指摘する。

 これに対して国交省地方課公共工事契約指導室は「予定価格は、地方整備局など発注者が市場価格を考慮し精緻に積算している。入札価格が結果的に近くなっても不思議ではない」と説明している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021203-00000156-mai-soci

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