悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年12月01日(日) 00時00分

「八葉」巨額詐欺 田所容疑者 刑事責任分散を画策か 東京新聞

 「八葉グループ」による巨額詐欺事件で、同グループの集金額が飛躍的に伸びた昨年春以降、役職を増やし、外部から役員を招き入れた上、地域支部に本部機能の一部を移したのは、破たん後の刑事責任は免れないと認識していた名誉会長の田所収容疑者(68)=詐欺容疑で逮捕=が、責任を分散させる狙いだった疑いが強いことが三十日、関係者らの話で分かった。警視庁生活経済課も同様の見方を強めており、この間の経緯について田所容疑者を追及する。

 関係者らによると、田所容疑者は昨年四月末にグループの会長から名誉会長に退き、後任に上部会員だった佐々木次代容疑者(55)=同=を任命。空白だったグループ中核会社「全国八葉物流」の社長職に、かつて別の会社の共同経営者だった秋守敏博容疑者(56)=同=を招き入れた。

 同年十一月には、東日本と西日本をそれぞれ担当する副会長職を新設している。

 また、田所容疑者は同年五月、「会員が急増して、本部では申込書類の記入ミスをチェックできない」として、多額の出資をしていた上部会員らに支部の設立を指示。会員が出資し合う法人組織とさせ、以後の会員受け入れ窓口とした。支部は全国に十四設立され、グループの資金繰りが悪化した昨年九月以降は、こうした支部が新規会員獲得の実動部隊となった。

 同グループの集金額は、開業一年後の一昨年九月には約七億円だったが、昨年六月には五百億円を超えていた。

 このことから、一連の組織改編について、グループの内情に詳しい元会員は「事務処理量が増大したという理由だけでなく、破たん後に多額の被害が見込まれるようになり、田所容疑者は刑事責任が自分にばかりのしかかるのを回避したかったのでは」と指摘している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20021201/mng_____sya_____007.shtml

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ