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2002年11月30日(土) 16時05分

八葉、7幹部が利益1億円読売新聞

 「全国八葉物流」など八葉グループの大型詐欺事件で、グループ幹部が、自らも会員になって出資し、少なくとも7人は1億円以上の利益を得ていたことが、30日までの警視庁生活経済課の調べでわかった。

 また、5000万円以上の利益を上げた幹部や上位会員も約50人に上る。この事件では、損害を受けた会員は約4万人であることがすでに判明しており、会員組織のピラミッドの上位に位置した幹部らが、末端会員から金を巻き上げる構図が浮き彫りになった。

 同グループは、1999年9月から活動を開始。ミツバチの巣から抽出したエキスが原料の健康補助食品「ハチ王」などの売買を通じて、「150万円出資すれば、300万円になって戻ってくる」などとして、出資を募っていたが、昨年12月末に、月2回行っていた配当がストップした。

 今年1月、中核の「全国八葉物流」は、約500億円の債務を抱えて、東京地裁から破産宣告を受けている。破産までの間、集めた総額は約1550億円。9割にあたる1393億円を会員らの配当に回していたことがわかっている。

 調べによると、同グループでは、名誉会長の田所収容疑者(68)を含む全役員も出資、配当などを受け取っていた。1億円以上をもうけていた7人は全員が同グループの役員か幹部で、27日に逮捕された役員も数人含まれているという。グループ設立当初から出資を始めた約50人も5000万円以上の利益を得ていた。

 同グループは、約5万人の会員がいるとされているが、損得関係が判明した約4万8000人のうち約4万人が計500億円の損害を受けていた上、利益を得たとされる会員のうち2000人は10万円未満の利益しか得ていなかった。

 破産管財人は、10万円以上もうけた会員に、利益の返還を求める通知を送付したが、返還に応じない場合には提訴も検討。同課では、当初から幅広く集めた金を一部役員らが吸い上げるシステムだったとみて、田所容疑者らを追及している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021130-00000007-yom-soci

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