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2002年11月30日(土) 19時01分
田所容疑者が独断で破産決断＝「暴力団が来ている」と幹部どう喝−八葉物流（時事通信）全国八葉物流（沖縄県北谷町）の巨額詐欺事件で、元八葉グループ名誉会長の田所収容疑者（６８）が今年１月末、強制捜査を回避する目的で新会社に移行することに同意していた幹部らを前に、突然「暴力団が来ている。このままでは駄目だ」などと発言し、東京地裁への破産申し立てに方針転換したことが３０日、関係者の証言で分かった。警視庁生活経済課などの合同捜査本部は、田所容疑者が一定の資金を隠した上で、当初から破産を計画していた疑いもあるとみている。 関係者によると、新会社設立の動きは当初、選出した代表が失跡したため、別の代表を立てるなど難航したが、今年１月末に東京都内のホテルで開いた会議で、全財産を新会社に移行することに幹部全員が同意した。 しかし、その席で突然、田所容疑者が数十団体の暴力団名が書かれたメモを示し、「こんなに暴力団が来ている。もう１億や２億（の支払い）じゃどうにもならない」とどう喝。元八葉薬品社長の田中一嘉容疑者（３５）が「このままでは詐欺になる。会長の罪が重くなる」と議論を打ち切り、破産申し立てが決まった。 （時事通信） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021130-00000451-jij-soci |