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2002年11月30日(土) 10時44分

[破たんしたマルチ革命・八葉物流巨額詐欺事件]/中琉球新報

会員向けに発行された八葉グループの新聞と会報
   「絶対、名前は出さないでくださいね」。被害女性は電話の向こうで何度も念を押した。「(被害を)家族に話していない。何を言われるか…。いつ、ばれてしまうかと毎日ひやひやしている」と語った。
 沖縄の横社会の中では、親せきや近所、友達など近い関係で被害の連鎖があり、人間関係が崩れた例も少なくない。八葉物流の詐欺事件は、金銭のほかにも被害者らに深い傷跡を残した。
◆友人を失う
 本島中部に住む女性は「とても親しくしていた友人を勧誘したが、出資額の半分以上が戻らなかった」と語る。その友人は秘密にしていた出資のことを思い切って夫に話した。
 その結果、離婚寸前にまで追い込まれたという。紹介した彼女はその夫に「何でこんなことをさせたんだ」とののしられ、「友達をやめろ」とも言われた。
 その後、友人とはぱったりと付き合いがなくなり、女性は「親しくしていた友人を失い、悔しい」と唇をかむ。
 本島南部の女性も「善かれと思って友人に紹介したのに、こんなことになってとても悪いことをした」と後悔する。
 模合仲間の勧誘を受けて入会したという別の女性は「勧誘した人も被害を受けた。八葉のことは話さない。暗黙の了解のようになっている」。
◆横社会で被害拡大
 被害者のための沖縄弁護団事務局によると、マルチ商法による沖縄の被害は、近い関係の間柄で被害が広がるという特徴があるという。同事務局に被害相談に訪れる人は、将来に対する不安から出資を考えた人がほとんどだ。
 消費者金融から借金して出資した人や老後のための蓄えを出資した人、なけなしの金を出資した年金生活者などの話は、枚挙にいとまがないという。
 数百万円の被害に遭ったという本島中部の男性は「誰も勧誘しなかったことが救いだ。知り合いはほかの人を勧誘してしまい、事件に巻き込んだことを苦に精神的に追い詰められてしまった」と話す。
 「八葉は沖縄の人たちの横のつながりが強いところにつけ込んだとしか言いようがない。許せない」と憤慨した。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021130-00000001-ryu-oki

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