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2002年11月30日(土) 03時01分

500円硬貨:試作品を溶解直前に抜き取りか 本格捜査に毎日新聞


 財務省造幣局(大阪市北区)で製造された試作の新500円硬貨が流出した問題で、同局広島支局(広島市佐伯区)での溶解作業直前に、関係者が持ち出していた可能性が強いことが29日、造幣局の調査などで分かった。試作硬貨は、溶解のために集約した開封所から別棟の溶解工場に運ばれるが、この間の数量チェックが事実上行われていなかったという。大阪、広島両府県警は同日、造幣局幹部らから溶解前の保管状況などについて事情を聴くなど本格的な捜査に乗り出した。

 造幣局によると、試作品は99年12月〜00年4月、造幣局で623万枚、広島支局で288万枚、東京支局で115万枚の計約1026万枚が製造された。これらの硬貨は、原料として再利用するため、00年2月以降、各局で計数機にかけた後、鍵付きの運搬用コンテナで密封され、トラックで溶解炉のある広島支局内の保管庫に集められた。

 溶解前日に別棟の開封所に運ぶが、そこで開錠して溶解用の耐火コンテナに移し替えて、再び開封所を施錠。翌日に耐火コンテナで溶解工場の炉に投入する流れになっている。開封所以降の工程では、硬貨の数量を確認しないため、開封所か、溶解工場で抜き取っても発覚しにくいという。

 一方、東京、大阪などから搬送されてきた試作品をいったん集める保管庫には、監視カメラや赤外線センサーがあり、職員6人しか鍵を扱えないため、持ち出すのは極めて難しい。溶解作業には、広島支局溶解課の現業職員36人と事務職員10人が従事しているが、開封所から溶解工場に搬送する際に使う耐火コンテナの鍵は溶解課事務所に保管され、職員ならば鍵の持ち出しは可能な状況だったという。 【村瀬達男、坂巻士朗】

[毎日新聞11月30日] ( 2002-11-30-03:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021130k0000m040181000c.html

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