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2002年11月29日(金) 20時51分

福岡市の消費者金融、法外金利で経営者逮捕 帳簿改ざん摘発逃れの疑いも /福岡毎日新聞

 ◇県登録業者隠れみのに
 法定利息の最高478倍で貸し、出資法違反(高金利)容疑などで経営者らが今月逮捕された消費者金融「帝国クレジット」(中央区大名2)は「県知事登録」と大書きした看板やダイレクトメールで無登録会社との違いを強調し、客を安心させていた。県の検査には、法定内で貸したように改ざんした帳簿や契約書を示し、摘発を逃れていた疑いも浮上している。【中尾祐児】
 ◇特別に貸すと高金利を要求
 逮捕されたのは中央区荒戸3、グループの実質経営者、河聖吉(ハソンギル)容疑者(31)ら計4人。昨年11月下旬〜今年7月中旬、東区の女性会社員(47)ら3人に計約25万円を貸し、計約48万円の利息を取った疑い。今年5月下旬に4万円を借りた30代の女性店員には7月上旬までに利息分14万円を要求していた。
 県警によると、北海道で貸金業をしていた河容疑者らは昨年8月、福岡市に進出し帝国クレジットを開業。今年7月までに系列3店舗を次々と開いた。同社を含むグループ4社は貸金業登録から約1年間で約2700人に計1億2000万円を貸したとされる。
 利息については河容疑者ら幹部が個別に指示し、すぐに返済出来そうな客には法定内で貸して信用させ、滞りそうな客には「特別に貸す」などと高金利をふっかけていたとみられる。
 ◇客は浅く広く、利息かき集め
 客に契約書や領収書を交付せず、相談を受けた警察が問い合わせても「そんな客はいない」と否定した。1回分の融資は10万円以下が大半で「利息を取るだけ取って、表ざたになれば取り立てをやめる。客は浅く広くの手口」(捜査員)だったという。
 県経営金融課によると、県内の登録業者は1493社=今年9月末現在=で東京都、大阪府に次いで全国3番目に多い。申請は(1)禁治産者(2)破産者(3)禁固以上の刑を受け、刑の執行後3年以内の者——などでなければ、資本金の額は問われず、比較的簡単に許可を受けられる。
 県は約2年に1回、業者の経営状況を検査しているが「違反を見つけるのは難しく、警察が摘発した場合以外で独自に行政処分するのはまれ」(同課貸金業係)。昨年11月に帝国クレジットを立ち入り検査したが、帳簿には法定利息での貸し付けしか記録されておらず、客の署名が書かれた契約書や領収書もそろっていたという。
 県警は、河容疑者らが帳簿や契約書などの改ざんをしていた可能性もあるとみて追及している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021129-00000003-mai-l40

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