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2002年11月28日(木) 14時39分
八葉物流、会員勧誘で配当システム説明せず（読売新聞）「全国八葉物流」など八葉グループの大型詐欺事件で、名誉会長の田所収容疑者（６８）らグループ幹部が、新規会員を勧誘する際に、配当システムは詳しく説明せず、配当が振り込まれた貯金通帳を見せて新規会員を勧誘するよう、会員に指示していたことが２８日、警視庁生活経済課の調べでわかった。同課では、田所容疑者らが破たんするシステムであることを会員に悟られないようにする工作だったとみて調べている。 関係者によると、１９９９年９月に同グループが現在のシステムで会員を集め始めたころから、田所容疑者ら幹部は、新規会員を勧誘する際に、システムの詳細は説明しないことを申し合わせた。そのうえで、月に数回、上級会員を対象にした泊まり込みの研修会などの際、甘い文言だけで勧誘するように指示していた。 この結果、勧誘セミナーでは、商品売買委託によるシステムであることは説明するが、肝心の「なぜ永遠に配当が可能なのか」などの点については決して触れなかったという。 一方、田所容疑者らは、会員らに、配当を入金するための郵便局の口座を開き、その通帳を使って勧誘することも指導していた。 グループの資金繰りが悪化する昨年１２月までは、会員の口座には、同社から定期的に配当だけが振り込まれていた。この通帳に並ぶ数字を見て、必ずもうかると思いこんだ会員も多かったという。 (11月28日14:39) |