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2002年11月28日(木) 02時22分
郵便局かたる不審電話拡大 福岡、熊本で３００件に（西日本新聞）郵便局員を装い、資産状況や家族構成などを聞き出そうとする不審電話が相次ぎ、福岡、熊本両県で計約三百件に達していることが二十七日、九州郵政局の調べで分かった。同郵政局は「局員がそんな電話をかけたりすることはない」と話しており、九州管内の全郵便局二千五百二十三局（特定局を含む）の窓口に注意を呼び掛ける案内文を掲示。また、特に不審電話が多かった福岡市では、普通局十局が対策を協議し、独自に注意を促すチラシを作製、今月中に管内の四十五万四千世帯に配る。 同郵政局によると、不審電話は、八月初めからかかり始めた。平日の昼間に男の声で、「一千万円以上の貯金をしていますか」「定額貯金（証書）の記号番号を教えて」「国債はもっていますか」などと尋ねたほか、「金利が△・△％の貯金の新商品が出る」とうその利殖話で貯金額を聞き出そうとした。家族構成まで聞かれ不審に思って住民が回答を拒むと、「郵便を配達しないからな」などと逆上したケースもあったという。 これまでに判明した不審電話は、福岡市内が最も多く約二百件。このほか太宰府市約二十五件、北九州市約十件、熊本市周辺でも約七十件に上る。今のところ貯金をだまし取られるなど被害を受けたとの報告はない。（西日本新聞） |