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2002年11月27日(水) 03時10分

架空の資産で投資勧誘、詐欺容疑でもMTCI捜査へ読売新聞

 インターネット接続関連会社「エムティーシーアイ(MTCI)」(東京都港区)の証券取引法違反事件で、同社会長・早川優容疑者(52)が有価証券届出書に虚偽の記載をした背景には、実態と大きく異なる資産があるように見せかけて資金調達を円滑に進める狙いがあったことが26日、東京地検特捜部の調べで分かった。このため、特捜部では、虚偽記載そのものが投資家を欺く行為にあたると判断。すでに一部の投資家から事情を聞いており、詐欺容疑での立件も視野に入れて捜査を進めている。

 調べによると、MTCIは未公開株の公募に先立って、1999年9月末、有価証券届出書を旧大蔵省関東財務局に提出。その中の財務諸表の固定資産の部に、株式取得資金として約5億5000万円を関連会社「ワールドワイドネットワーク」に預託していると記していた。ところが、特捜部の調べで、こうした預託の事実はなかった上、この金額に相当する資産そのものが存在していなかったことが判明した。

 MTCIは問題の財務諸表の中で、全固定資産を約12億6000万円と計上している。5億5000万円はその43%を占めるため、特捜部は、重要事実の虚偽記載にあたると判断。早川容疑者の狙いと合わせて、一般投資家に対する詐欺にあたる可能性が強いと見ている。

 一方、同社の未公開株を購入した投資家によると、同株の公募にはブローカーが介在。この投資家はMTCIが公募増資する直前、ブローカーから「来年2月にはナスダックにも公開する。そうすれば800万円になる。そのうち1500万円までもって行ける」などと勧められ、1株200万円で購入したという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021127-00000401-yom-soci

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