厚生労働省の委託でエイズ予防の啓発を行っている財団法人「エイズ予防財団」（島尾忠男理事長）は、２７日発売の週刊少年マガジン（１２月１１日号）に、コンドームの使用を呼びかける広告を掲載した。ＨＩＶ（エイズウイルス）に感染する若者が増えていることから、２０代の読者が多い同誌で注意を呼びかけている。同財団が漫画雑誌に広告を出すのは初めて。

　厚労省の０１年エイズ発生動向年報によると、国内の日本人ＨＩＶ感染者は２５〜２９歳の年齢層が最も多く、感染者数（８７〜０１年）に占める割合は男性２１％、女性２６％に達する。さらに２０〜２４歳の層が男性９．８％、女性１９．９％▽１５〜１９歳が男性０．７％、女性５．７％——の割合だ。

　広告は感染予防にコンドームの使用が有効と呼びかけ、相談電話番号なども掲載。予算は約１００万円で、厚労省エイズストップ作戦本部事務局は「エイズ予防につながれば安いもの」と期待している。　【須山勉】


［毎日新聞１１月２７日］ ( 2002-11-27-15:01 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=27mainichiF1127e076&cat=2