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2002年11月25日(月) 19時09分

健康食品「イチョウ葉」からアレルギー物質読売新聞

 国民生活センターは25日、イチョウ葉を使った健康食品を分析した結果、20種類のうち12種類からアレルギー物質「ギンコール酸」を検出した、と発表した。

 ギンコール酸は、皮膚炎や胃腸障害などのアレルギー反応を引き起こす恐れがあり、アレルギーとみられる健康被害を訴える相談も各地の消費者センターに寄せられている。

 イチョウ葉エキスは、「テルペノイド」「フラボノイド」と呼ばれる成分が含まれ、ドイツやフランスなどでは、アルツハイマー病や末梢血管障害の医薬品として認められている。しかし、イチョウ葉からエキスを抽出する際、高濃度のギンコール酸が残留するため、ドイツではエキス中の濃度を「5ppm以下」とし、この物質を除去するよう定めている。

 国民生活センターが今年7月から10月にかけ、国内のドラッグストアやテレビ通販などで売られていた20種類を分析したところ、粉末やカプセルなどの製品8種類から、最高でドイツの基準の3200倍に当たるギンコール酸を検出。「イチョウ茶」などとして売られている4製品も、長時間煮詰めると、この物質が溶出することがわかった。

 イチョウ葉食品をめぐっては、1992年度以降、全国の消費生活センターに計104件の相談が寄せられており、このうち「湿しんが出た」「吐き気がした」などの健康被害が22件あった。中には、「アレルギー性ショックで呼吸困難になった」(30代女性)などの深刻な事例もあり、国民生活センターでは、「異常を感じたら、すぐに使用をやめた方がよい」と注意を促している。

 これに対し、高濃度のギンコール酸が検出された製品の輸入・販売元は、「葉に含まれる数百の微量物質が、有害反応を相殺または減少させると考えている。販売開始から8年たつが、苦情は1件も来ていない」と反論している。

(11月25日19:09)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20021125it11.htm

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