八葉グループ事件名誉会長らの逮捕状請求６５００万円　詐取の疑い（東京新聞）

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2002年11月25日(月) 00時00分

　健康食品販売の「八葉グループ」（沖縄県北谷町）が「一年で投資額が倍になる」とうたって会員から巨額の資金を集めながら破たんした事件で、警視庁生活経済課と沖縄、愛媛両県警の合同捜査本部は二十五日、詐欺容疑で田所収名誉会長（６８）ら幹部十四人の逮捕状を請求した。近く逮捕する。

　調べでは、田所名誉会長らはグループの破たんが確実になった昨年十二月、会員にこの事実を隠し、健康食品の購入代金名目などで東京都内の主婦ら約三十人から約六千五百万円をだまし取った疑い。

　同グループは会員約四万八千人から約千六百億円を集めたが、昨年十二月二十九日に会員への配当などの支払いを一斉にストップ。今年一月末に東京地裁から破産宣告を受けた。会員には約五百億円が未払いのままとなっており、集金額では過去最大の豊田商事による詐欺事件の約二千億円に次ぐ大型詐欺事件となる。

　グループは昨年十二月二十八日まで出資金を集めており、同課などは田所名誉会長らがグループの破たんを認識した後、会員約九十人から集めた二億円以上が詐欺容疑にあたると判断した。

　同グループは一九九九年九月からミツバチの巣から抽出したエキスなどの健康食品のマルチ販売を装い「ねずみ講」に似た金銭配当組織を運営。百五十万円を出資して「代理店」になると一年後には三百万円の配当が得られるという触れ込みだった。