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2002年11月23日(土) 00時00分

八葉グループ 月末にも逮捕状 東京新聞

 健康食品販売の「八葉グループ」(沖縄県北谷町)が、「一年で投資額が倍になる」とうたって会員から巨額の出資金を集めながら破たんした事件で、田所収名誉会長(68)ら幹部が遅くとも昨年十二月には破たんを認識していたことが二十二日、警視庁生活経済課などの調べで分かった。田所氏らはその後も会員約九十人から二億円以上を集めており、同課などはこれらが詐欺に当たると判断。この一部をまず立件する方針を固め、早ければ今月末にも詐欺容疑で田所氏ら幹部十数人の逮捕状を取る。

 八葉グループは一九九九年九月以降、会員約四万八千人から約千六百億円を集めたが、昨年十二月二十九日に会員への配当の支払いを一斉にストップ。ことし一月末、約五百億円の債務を抱えて東京地裁から破産宣告を受けた。集金額では、過去最大の豊田商事による詐欺事件の約二千億円に次ぐ大型事件となる。

 同課などはことし三月、出資法違反容疑でグループ関連会社などを家宅捜索し、押収資料を分析。田所氏ら幹部から事情聴取を進めた結果、グループが昨年秋以降、新規会員の加入が減って資金繰りが苦しくなり、田所氏らは昨年十二月までには破たんは確実だと認識していたことが裏付けられた。

 田所氏らはそれにもかかわらず、会員にこの事実を隠し、支払い停止になる前日の同月二十八日まで、「お年玉キャンペーン」などと銘打って金を集めたという。

 八葉グループはミツバチの巣から抽出したエキスなどの健康食品のマルチ販売を装い、「ねずみ講」に似た金銭配当組織を運営。百五十万円を出資して「代理店」になると、一年後に三百万円の配当が得られるという内容だった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20021123/mng_____sya_____016.shtml

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