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2002年11月20日(水) 08時26分
ネットで「談合」告白の社長逮捕 容疑は海砂めぐる恐喝（朝日新聞）山口県警捜査２課と岩国署は１９日、取引先の会社役員を脅して現金を受け取ったとして、同県久賀町（くかちょう）の新和建設社長、迫田利則容疑者（６２）と共犯の１人を恐喝の疑いで逮捕した。迫田容疑者は９月、インターネットの掲示板で「町発注の公共工事の入札で談合に参加していた」と実名で告白し、町や県警に事実解明の調査を求めていた。県警はこの談合疑惑も視野に入れて捜査する方針。調べでは、新和建設は海砂を売却した相手の会社に、代金の一部を割引分として返還したが、迫田容疑者は昨年７月ごろ、金を受け取った役員に対し、「返還金を着服した」などと言って脅し、現金約７５０万円を取った疑い。 県警はこの日、新和建設などを家宅捜索。他にも共犯者が数人いるとみて調べている。 迫田容疑者は今年９月、新和建設が９７年から今年にかけて落札した久賀町発注の漁港工事について、インターネットの掲示板に「（他社を）下請けにする条件で談合していた」などとする文書を書き込んだ。町は迫田容疑者や入札に参加した建設会社の社長、町幹部らから事情を聴いたが、同月２６日、「談合の事実は確認できなかった」とする結果を発表した。 新和建設は２年前に民事再生法の適用を申請して経営再建中だったが、９月末、山口地裁岩国支部に民事再生手続きの廃止を申し立てた。 (08:26) |