解体工事での下請け参入を強引に迫ったとして、兵庫県警暴対２課などは６日、強要未遂容疑で「関西総合建設業土砂協同組合」（同県西宮市）組合員で元指定暴力団山口組系組員沼本一容疑者（３６）＝神戸市須磨区、強要未遂罪で５日起訴＝ら４人を逮捕した。
　調べによると、沼本容疑者らは今年４月、神戸市内の高級料理店の解体工事で、工事を受注した同市内の建設会社社長（６０）に、騒音や粉じんに関する因縁を付け、工事の下請け参入を強要した疑い。
　同組合の事務所が入っているビルには、環境保全を目的とした民間非営利団体（ＮＰＯ）がある。県警によると、４人はこのＮＰＯの名刺を所持しており、他の工事の下請け参入を強要する際に、ＮＰＯの名を利用した疑いもあるとみて追及する。ＮＰＯ側は「会員として４人の名前はない」としている。　

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