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2002年11月01日(金) 03時04分

ジー・コスモス被害者がCM放送のテレビ局に賠償請求へ朝日新聞

 通信販売の広告事業への出資金名目で約3万人の会員から300億円余を詐取したとされる「ジー・コスモス・ジャパン」(東京)の詐欺事件をめぐり、被害弁護団(団長・山口広弁護士)が年内にも、関連会社のテレビコマーシャル(CM)を放映した在京のテレビ局2社を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす方針を固めた。「CMを見て投資話に応じた会員も多く、CM放映が被害拡大の一因になった」とし、被害者20人ほどが原告団に加わる予定だ。

 CMを放映したのは日本テレビとテレビ朝日。日本テレビは98年10月から2年間、テレビ朝日は98年8月からの2カ月間と00年10月からの8カ月間、それぞれ放映した。

 弁護団などによると、CMは数種類あり、いずれもコスモス社の実質的経営者でグループ元会長・大神源太被告(39)=詐欺罪などで起訴=らが出演し、関連会社の健康茶販売を宣伝する内容だった。

 被害を受けた会員らの話では、コスモス社従業員が会員に出資を募る際、このCMを引き合いに出し、「信頼性の高い会社でなければテレビ局はCMを放映できないことになっている」と言って信用させていた。

 山口弁護士は「CMを見た会員からテレビ局にコスモス社の問い合わせも寄せられていた。関連会社のCMとはいえ、コスモス社とは一体で、調査をすれば、放映の中止などにより被害の発生や拡大を防げたはずだ」と話す。

 弁護団は、過去の同様の訴訟も参考に、請求額の算定など提訴の準備を進めている。

 これに対し、日本テレビ広報部は「放映したのは事実だが、CMの内容に問題はなかった。それ以上はお答えできない」とし、打ち切った理由は「わからない」と話す。また、テレビ朝日広報部は「CMの内容や打ち切った経緯、法的問題の有無を現在、社内で調査している。弁護団の動きを待って対応したい」としている。

(03:04)

http://www.asahi.com/national/update/1101/003.html

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