インターネットのオークションサイトを利用し、落札者から商品券などの代金計４７万７０００円をだまし取ったとして、滋賀県警捜査２課などは２９日、住所不定の無職、仲野美紀容疑者（３５）を詐欺容疑で逮捕した。県警は、仲野容疑者が全国３１都道府県の約１３０人から、同様の手口で計約１億円をだまし取っていたとみて追及する。

　調べでは今年６月、ヤフーが開設しているオークションサイトに計５３万円相当の商品券や旅行券を９割の値段で出品。滋賀県野洲町内の無職女性（３３）ら先着順で決めた落札者３人に商品を郵送せず、振り込ませた代金をだまし取った疑い。

　仲野容疑者は昨年６月ごろから、偽名でオークションサイトに出品。落札者にメールで振込先などを指示し、当初は商品を届けていたが、今年５月中旬から商品を届けず、被害者が地元の警察などに相談して事件が発覚。メールの送信履歴などから、仲野容疑者が浮上した。「（だまし取った金は）遊興費などに使った」と供述しているという。　【平野光芳】


［毎日新聞１０月２９日］ ( 2002-10-29-23:15 )

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