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2002年10月28日(月) 19時07分

<副作用>脳こうそく治療薬で12人死亡 医師に注意喚起へ 毎日新聞

 昨年6月に販売された脳こうそく治療薬「エダラボン」(商品名ラジカット)を投与された患者の中で29人が急性腎不全を起こし、うち12人が死亡していたことが28日、分かった。厚生労働省は製造・販売元の三菱ウェルファーマに対し、緊急安全性情報を出して医師に注意を呼びかけるよう指示した。

 エダラボンは脳こうそくが起きた際、生き残った脳細胞を救う働きをする脳保護剤。同省によると、急性腎不全を起こした患者は50〜90歳代で、死亡したのは男性8人、女性4人。6月5日までに、因果関係が不明な分も含めて6人の死亡が報告され、三菱ウ社は使用上の注意を改訂し、「重大な副作用」の項目に急性腎不全を加えていた。

 同省の会見に同席した国本雅也・国立国際医療センター神経内科医長は「ほかの薬剤との併用で腎臓への負荷が高まった可能性がある。腎障害のある患者には慎重に投与するなど、使用上の注意を喚起することが重要だ」と述べた。

 エダラボンはさまざまなタイプの脳こうそくに使える薬として注目され、発症2週間以内の急性期の患者に投与されている。三菱ウ社が開発し、昨年4月に承認されたが、海外で承認している国はない。推定使用患者は14万6000人(9月末現在)。 【須山勉】


[毎日新聞10月28日] ( 2002-10-28-19:07 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=28mainichiF1029m027&cat=2

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