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2002年10月26日(土) 15時30分

<ヤミ金融>都内繁華街に新規開業の貸金業者が集うビル誕生毎日新聞

 違法な高金利で貸し付ける「闇金融」問題で、「全国ヤミ金融対策会議」(代表幹事・宇都宮健児弁護士)が東京都に違法業者として行政処分を求めた430業者が、新宿、渋谷、上野、神田など繁華街の同一ビルに集中的に入居している実態が浮かんだ。いずれもここ数年の間に新規開業した業者が中心で、中には無登録業者も同じフロアで営業しているケースもあった。

 1日に約100万人が利用するJR池袋駅から、徒歩数分の5階建ての雑居ビル。約20室のうち7室に対策会議が違法業者とする業者が入居していた。うち1業者は、法定上限金利の約65倍の金利を取り立てたとして、都が23日に営業停止処分を行ったばかりの業者だった。同日夜にはすでにリース会社の表札が掲げられていた。向かいの9階建てのマンションにも、約70室のうち10業者が入居していた。

 警視庁生活経済課は繁華街を拠点にする闇金融業者が多いとして新宿、池袋両地区などを重点警戒地域に指定。9月初めに出資法違反容疑(高金利)で逮捕した新宿地区の業者も、多数の同業者が入るビルに入居していた。

 同じビルに違法業者が入居していることで、利用者はさらに借金を重ねる結果を招くことになる。対策会議によると、ある業者に金を借りた利用者が高金利のため返済が滞ると、同じビルの別業者を紹介され、利息返済のために次々と借金を繰り返していた。利用者のデータを共有し回収不能にならないように次々と貸し込んでいく「システム金融」と呼ばれる手口だ。

 宇都宮弁護士によると「普通の業者では貸し付けを断るような多重債務者に金融業者を紹介してマージンを取る『紹介屋』まで同居しているビルもある」という。 【竹中拓実】 (毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021026-00001067-mai-soci

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