悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年10月25日(金) 14時11分

DMで高利貸し付け 県消費生活センターに苦情相談急増熊本日日新聞


熊本市内に住む多重債務者の男性宅に貸金業者から送られてきたダイレクトメール

 ダイレクトメール(DM)で融資を勧誘し、高利で貸し付ける貸金業者についての苦情相談が、県消費生活センターに相次いでいる。脅迫まがいの強引な取り立てにおびえて、法外な金利を払っているケースもあり、同センターは「法定金利以上は払う必要はない」とアドバイスしている。

 同センターによると、DMを使った貸金業者についての相談は、昨年度後半から急増。さらに本年度は四月—九月に二百七件と、昨年度の百七十五件をすでに上回るペースで寄せられている。

 これまでの雑誌広告や張り紙、看板などでの不特定多数を対象とした融資勧誘と違い、多重債務者などにターゲットを絞って効率的に勧誘しているのが特徴。業者間で顧客情報を横流しするなどして債務状況を共有しているとみられている。

 DMを送り付けているのは、県外の業者がほとんど。中には信用を得ようと、うその登録番号を記載して登録業者を装う闇金業者も。脅迫的な取り立てに弱い女性が特に狙われているという。

 同センターに寄せられた主な相談例は。

 「借金の一本化をしないかとの封書が届いた。五社からの借金三百万円の一本化を考えていたので申し込んだ。最初は信用を付けるためと、二万円の申し込みに対し一万六千円振り込まれ、一週間ごとに一万八千円を二回払った。しかし五回で完済という。払えないというと、強引に取り立てると脅された」(四十代、女性会社員)

 「急ぎの金が必要になり、DMの業者に電話して銀行口座などを教えた後、希望額を十万円と言った。審査後電話すると言われたが、翌日申し込んでもないのに『一万円振り込んだので利息二万円支払え』との書面が届いた。勝手に振り込むなと抗議したら脅され、完済にはさらに二千円払えと言われた」(四十代、女性会社員)

 同センターは「契約内容は法律を無視したものもある。無理な取り立てがあれば、すぐに警察や弁護士に相談してほしい。まずは、実態がよく分からない業者からは借金しないこと」と注意を呼び掛けている。

http://kumanichi.com/news/local/main/200210/20021025000197.htm

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ