宝石商法破産申し立て被害弁護団（東京新聞）

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2002年10月24日(木) 00時00分

　「宝石を買えば一年後に高配当が得られる」と宣伝し、多額の出資金を集めた宝石販売会社「グランドキャピタル」（東京都新宿区）が客への配当金の支払いを停止し、被害弁護団が東京地裁に同社の破産を申し立てていたことが、二十四日分かった。弁護団によると、被害総額は三十億円を超えるとみられる。

　同社の内部資料などによると、同社は昨年六月に事業をスタート。出資額三十万円、百五十万円、五百万円の三つのコースで、客が宝石三個を購入、このうち二個を同社の関連会社が倍額で買い戻し、代金は客に年十数回に分けて振り込むシステムとなっていた。

　だが、弁護団によると、今年七月からほとんどの客への配当がストップし、判明しているだけでも実質被害は百二十四人で約三億一千百万円に上っている。同社は全国に十二のショールームを持ち、客約千六百人を加入させていた。

　弁護団は「倍額で買い戻すという商法には無理があり、破たんは目に見えていた」として、出資法違反や詐欺罪などでの告訴を検討している。

　同社は今月初め、東京新聞の取材に対し、「担当者がいないので答えられない」としていたが、二十四日現在、電話が通じなくなっている。