「料金未納」と１億荒稼ぎツーショット業者を逮捕（京都新聞）

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2002年10月24日(木) 00時00分

　大阪府警生活経済課などは二十四日までに、会員登録しただけのツーショットダイヤルの客を「料金が未納」などと偽り、現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで東京都世田谷区北烏山七丁目、会社役員篠塚浩容疑者(40)を逮捕した。

　同課などによると、篠塚容疑者は「利用者は多くの業者を使っており、覚えていないと思い請求した」などと供述。二○○○年九月から○一年五月までに、営業していた十三都道府県の会員四万七千人のうち、一割に当たる約四千七百人が督促に応じ、約一億円を稼いでいたという。

　調べでは、篠塚容疑者は○○年十一月から○一年一月にかけ、経営していたツーショットダイヤルに会員登録しただけで利用していない石川県の男性(48)ら会員十人に、うその請求をして計約百万円を指定した銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑い。

　篠塚容疑者は、選挙の投票依頼に使う機械を改良して、二千人の顧客の電話番号を一度に登録できる「督促マシン」をつくり、一日当たり一人に六回も電話をかけていた。

　督促マシンからは「連絡があります」などのメッセージが流れ、電話をかけ直してきた会員に現金を請求。反応を見て振り込みを「確約」「保留」などと客を分けていた。暴力団事務所にかかった時は、二度と電話をしないよう「永久」と区分していたという。（共同通信）