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2002年10月24日(木) 19時55分

<防カビ剤>微量でも精子に障害 京都府立大の研究グループ毎日新聞

 輸入されるかんきつ類の防カビ剤として使われている食品添加物のチアベンダゾール(TBZ)が、微量でも精子に障害を与えることが京都府立大学の北條康司助教授(食環境安全性学)らの実験で分かった。24日に広島市で開かれた日本薬学会主催のフォーラムで発表された。

 雄マウスにTBZを体重1キロあたり0.1、1、10ミリグラム(各4匹)の3濃度でオリーブ油に混ぜて7日間与え、精子の形、運動性に障害が出るか調べた。その結果、正常な精子の割合(約8〜14%)が、TBZを与えていないマウス(約21%)に比べ、低くなることが分かった。

 実験で与えたTBZの量は、過去のマウス実験で影響がないとされた安全量(体重1キロあたり25ミリグラム)より少ない。WHO(世界保健機関)などの専門委員会は、この安全量を基に人の健康への影響の目安とされる1日許容摂取量(体重1キロあたり0.1ミリグラム)を決めており、許容量の見直し論議にもつながる。

 厚生労働省基準課は「精子障害など内分泌かく乱を評価する方法はまだ定まっていない。詳細な論文が出て専門家の評価を聞きながら判断したい」としている。

 北條助教授は「精子の減少などが社会の関心事になっているので、その原因究明のひとつとして研究した」と話している。 【小島正美】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021025-00000052-mai-soci

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