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2002年10月22日(火) 15時21分

<闇金融>携帯電話利用「090金融」激増 取り締まり強化へ毎日新聞

 法定金利をはるかに超える高金利で貸金を行う「闇金融」が急激な広がりを見せている。摘発逃れのため、事務所を設けず携帯電話で融資交渉をする「090金融」など新たな手口も現れており、業界団体の「全国貸金業協会連合会」(小倉利夫会長)は近く本格対策をスタートさせる。多くの業者が東京都内に拠点を置いており、警視庁も取り締まり強化に乗り出した。

 闇金融業者は、商工ローン問題を契機に出資法の法定金利の上限が年約40%から29.2%に引き下げられた00年6月ごろから目立ち始めた。消費者金融から融資を受けられない多重債務者を中心に、雑誌やチラシなどで「1週間は無利息」などとうたい、顧客を勧誘する。

 しかし、実際には5万円を借りた場合、1週間ごとに2万5000円から3万9000円を利息と称して取り立てられ、最終的には年利1000%以上の「超高金利」を支払わされるケースも出ている。返済のために新たに、別の闇金融から借りさせるなど、さらに債務を膨らませる被害者が続出している。

 都への苦情は97年度に938件だったが、今年度は9月末現在で既に9457件に達している。弁護士らで組織する「全国ヤミ金融対策会議」(代表幹事・宇都宮健児弁護士)が、既に全国約2000業者について出資法違反などの疑いで、警視庁と20道府県警に刑事告発している。

 全国約1万業者で組織する全国貸金業協会連合会は11月5日から1カ月間を「ヤミ金融苦情受付強化月間」に指定、全国で一斉電話相談(0570・083・730)を始める。

 警視庁生活経済課は9月1日に悪質金融事犯取締本部を設置。闇金融業者の拠点となっている新宿や池袋など繁華街を重点監視地区として約30人態勢で、告発された業者らについて捜査を進めている。【竹中拓実】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021022-00001061-mai-soci

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