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2002年10月18日(金) 12時04分
ワン切り業者に初判決 東京地裁、猶予付き有罪（朝日新聞）１度だけ着信音を鳴らして電話を切る「ワン切り」と呼ばれる手法で、わいせつな音声サービスを流したとして、わいせつ物陳列罪に問われた会社役員・田中正美被告（２７）と会社役員鈴木康雄被告（３４）に対し、東京地裁は１８日、いずれも懲役１年執行猶予３年（求刑懲役１年）の有罪判決を言い渡した。ワン切り業者への判決は全国で初めて。岡田雄一裁判長は「ワン切りの手口は甚だ巧妙。露骨でわいせつ性の高い音声を聞かせることは健全な性風俗を害するものだ」と述べた。 共犯の罪に問われた会社員斉藤勝秋被告（４５）には懲役１０カ月執行猶予３年（求刑懲役１年）を言い渡した。 判決によると、３人は今年２〜３月、東京都新宿区の田中被告の自宅に設置した録音再生機などを使い、不特定多数の携帯電話にワン切りコールしたり、「迷惑メール」を送信したりした。電話に残された着信履歴をもとに折り返し電話をかけた客にわいせつな音声を聞かせ、１分につき１００円の料金を課した上、支払わない人には「裁判所に訴える」などと延滞料まで迫っていた。 量刑理由で岡田裁判長は「罪を素直に認めており、今回に限り刑の執行を猶予する」と述べたが、判決後、「今度は実刑間違いないから、二度とこの法廷に立たないように」と３被告にクギを刺した。 (11:33) |